札幌そば研究センター

2015年11月29日日曜日

そば紀行(1) 福島県 山都 と 会津若松

喜多方の山都と会津若松に行きました。
山都地区は、飯豊山信仰に関わるそばの里です。会津地方のそば文化の始まりは、飯豊山の山頂の飯豊山神社の参拝の途中のアッタ坂というところにあった茶店がそばを提供したのが始まりではと言われているそうです。その茶屋で提供した地元産のそば粉を、この地域のおいしい水で打ったそば切りが評判になり、会津地方にそば文化が始まったというのが、山都地区の主張のようです。
山都のそばは、生粉打ち、丸抜きで挽いて歩留り70%以上と決められているそうです。これは、そばで町おこしをということで、山都そばのブランド化のために推進し、表明しているようです。

11時半ころに山都に到着し、最初に向かったのは、本日、一番のお目当の“蕎邑”です。ところが、暖簾がかかっていません。エッと思いながらも、玄関前まで登っていくと、屋内は電気が消え鍵がかかっていました。ある意味、山都紀行の最大の目的であったお店がお休みということで、大ショックです。こうなれば、宮古まで行ってみようと、山都駅に戻りタクシーを探しましたが、1台も居ません。ということで、オプション2も叶わないということになりました。余程日頃の行いが悪いのだと思いました。

ここまで来て、何も無しでは帰れないので、そばではないですが、山都に行ったら伺ってみようと思っていたお菓子屋さんの“宇太郎”に向かいました。大変分かりにくいところにあるお店で、やっと見つけました。そばクッキーが素朴で美味しいというので、これを購入です。そばクッキーは、そばぼうろ(Amazon)と原料が近く味も近いですが、甘みが大変少なく、焼き加減が強いので香ばしさが高い、より素朴な味です。手焼きせんべいならず「手焼きクッキー」のちょっと失敗作のように見えるけど、無茶美味しいね!!と云う、お菓子でした。病み付きです。侮れない、宇太郎のおばあちゃんです。またお会いしたいですね。
宇太郎店内
宇太郎外観
そばクッキーは 超素朴です!!
気を取り直し、駅に戻りながらいくつかあるそば店の中から、自家製粉の店の“やまびこ”に入りました。お昼時でしたので、比較的広い店内は混んでいます。お客さんは、地元の方と観光客が混在していました。早速、もりそばをお願いしました。もりそばには、水蕎麦と揚げ餅が付いています。
そばは、1.5~1.6mm程度の太さのそばで、しっかり茹でています。角が無く喉越しよりも、そばの味を楽しんでというおそばでした。詳細は定かではありませんが、そばに黒から茶色の大変小さな斑点があるので、少しだけ玄蕎麦を挽いたそば粉を混ぜているのかもしれません。つゆは、鰹節に他の魚をくわえて、昆布だしを足したような味です。(お店が混んでいたのと、大将らしき方が見当たらず、お話を伺うことができなかったので、勝手な想像です。)ちなみに、名古屋のお客さんは、そば粉を4キロほど買ってました。2200円/約1kgだそうです。
やまびこのもりそば
水蕎麦もついてきました
もう一軒寄ってみようと、自家製粉している水戸屋に向かうと、こちらも暖簾が無い。定休日の当たり日なのだと思い知りました。駅近で、他に自家製粉しているのは駅裏のそば伝承館ですので、そこまで歩き店内へ。ここは、山都そばの里センターがあるところで、山都そばのスタンダードを提供しているようです。店に入ると、驚きの駅の立ち食いそば風の食券機でした。でも、高いです。出てきたおそばは、香り、のど越し共に美味しいそばです。1.2-3mmの太さで、比較的喉越しを考えたゆで時間で提供しています。つゆは、薄口醤油を用いた、出来合のつゆのように感じました(間違っていたら、ごめんなさいです。)。そば湯で伸ばしても、全く塩味が落ちないので、多分そうではないかと思います。私には、これは少し残念でした。そばは美味しいので、そば粉を購入できないでしょうかと尋ねると、「隣のそばの里センターで買えますよ」というので、1kgだけ購入しました。今年の新そばですが、まだ値決めされていないので、昨年の値段で良いですということでした。今年は、1500円/1kgで出す予定のようですが、300円ほど安く購入できました。今日最初のラッキーです。それでも、高値ですが、一度、山都そばのスタンダードを、自ら試してみたいので・・・。。。
伝承館もりそば

今日は、最初から予定が狂ったので、とことん狂わせても良いという思いで、山都はここでやめて会津若松に向かいました。時間ができたので、桐屋さん(蕎麦手帳 /Amozon)に行ってみることに。有名なお店ですが、伺うのは初めてなので、これも楽しみです。さすがにこちらは、店が開いているかを確認しました。桐屋権現亭はお休みで、桐屋夢見亭はやっています。電話して、生粉打ちそばがまだあるかを確認して伺うことにしました。
生粉打ちは2種類あり、在来種そばの生粉打ちそば(会津頑固そば)と、新種そばの生粉打ちそば(会津のかおり)です。両方いただいてみたいなと思っていると、これに、一番粉の十一(飯豊権現そば)を加えた「そば三味(ざんまい)」があるということで、これにしました。
そば三味
会津のかおり
飯豊権現そば
会津頑固そば
3種ともに、別々の顔を持ったそばでした。「会津権現そば」は、少し土の香りを含み、喉越しにザラッと感があります。「会津のかおり」は、キタワセに近い食感で、モッチリ感があります。「会津権現そば」は、蕎麦の食感ではなく、小麦粉の食感と味があり、私には少し残念でした。そばつゆは、鰹節数種(宗田も入っているように感じます)を基本に、甘みは少しだけ抑えた美味しいそばつゆでした。

駅に戻る車の中で、運転手の方から教えていただいたお菓子を物色。会津葵と長門屋(/Amazon)さんのお菓子を購入しました。長門屋さんの香木美というお菓子は、初めて見るお菓子です。クルミと小豆餡を黒糖で包んだ直径1.5cm程度の小さなお菓子です。今年の9月に開催された、世界にも通用する究極のお土産に認定されたお菓子だそうです。大きさを考えると、大変高価ですが、これこそ、二度と買う機会はないかもしれないと思い買ってしまいました。味はまだ分かりません。究極のお土産なので、家族へのお土産にします。今日二つ目のラッキーです。
究極のお土産です

電車までに時間がまだあるので、駅舎の中をぶらぶらしていると、ガラスの向こうでそば打ちをしている方が目に入りました。行ってみると、一番粉の生粉打ちそばと書いてあります。覗くと、確かに一番粉のようです。サラシナ粉まで白くはなく、少しだけ茶・緑かかった色をしている粉を、太い麺棒でのしておられます。これは、先ほどの桐屋さんの外一の一番粉のそばと食べ比べてみようと、思わず店に入り、もりそばを頼むと、2段のそばしかないということです。さすがに4軒目なので、そんなには食べられないかなと思ったのですが、2段で1人前ですということでしたので、これをお願いしました。結構良い値段です。
出てきたおそばは、一番粉の生粉打ちです。味はしっかりで、喉越しもまずまずです。つゆには期待していませんでしたが、その通りでした。しかし、今日三つ目のラッキーです。
「そばは、様々だな」ということを改めて感じた1日でした。どこの、どのそばが美味しいのか???
そもそも、最近の悩みである、“美味しいそば”の定義は何なのだろうと模索していますが、なかなか掴めないでいることを、改めて感じた次第です。最終的に、自ら食してみて美味しいと感じるそばがおいしいそばなのだと定義すると、今日のそばの中でも、其々に美味しいわけです。BESTの定義ができないこの状態は、まだ続くと思われます。
美味しいそばがなかなかないので、自ら美味しいそばを打って食べようと、昨年から札幌新川そばの会で生粉打ちを習い始めました。すると次は、美味しいそばは何なのという疑問符への回答を求めて、また美味しいそばを探し出すという、超堂々巡りの最中なのですね、今は!!!
どなたか、ご存知の方は、是非、ご教授下さ~~~い。コメントでも何でもOKです。

2015年11月28日土曜日

そば打ち記録(27) 札幌新川そばの会にて 2015/11/29

札幌新川そばの会にて
天候:霰時々雪または雨
気温:3℃

11月最後の札幌新川そばの会でのそば打ちです。あと今年も4回の教室で終了となります。今日は、そば打ちを始めて1年6カ月めのそば打ちです。
今日は、先週とは全く反対で、1kgを1回打つだけでしたので、ゆっくり対応しました。そば粉は、教室のそば粉で厚田産です。会長曰く「今日の粉は、先週のとは違うよ!」とのことです。確かに、粉の水分量、水回しの時の香り、茹でる際の窯から立ち上がる香り共に、先週とは異なる物でした。これには、会長の種明かしがありました。玄そばはもちろん、そば粉自体は、一緒です。しかし、先週、先々週と来られたそば打ち初参加の方や、会の方々が、先週のそばに対して、香りがあまり感じられないという反応であったそうです。そこで、今のそばは、美味しいそばにすると、香りが犠牲になるので、その分を補ってやろうということで、新川そばの会では通常は捨てる、粗めの粉を少し加えて見かけの香りを足されたそうです。なるほどという、種明かしでした。
やはり、今のそばは、昔のようなそばの香りを犠牲にしているのかもしれません。在来種と、新種(キタワセも含めて)のそばとの違いがあることは良く分かります。ぼたんそばとキタワセの違いなどは、その良い例なのかもしれません。とは言え、現在浦臼等で栽培されている、ぼたんそばは、昔のぼたんそばと一緒ではないようですが・・・。
また、美味しいそばの定義になりそうです。香り、そばの味、のど越しには「ツルット感」と「ツルット+ザラット=ザッパク感」の異なる感触、噛んだ際の抵抗力、角の感じ方等々、其々がどんなバランスを美味しいというのか?とういう定義ができないでいる私です。
今日も、札幌新川そばの会に初参加の方が数名、初心者の方が数名と参加され、会のそば打ち台は、満員御礼状態でした。新そばの時期には、そばを思い出されるの方が増えるのだと思います。これを機に、多くの方が継続参加されるといいなと思い、今日も、窯前を頑張りました。でも、今日の窯前は難しかったです。茹で時間を延ばしても、茹で足りなさを感じるそばでした。こんなにそばが窯の中で回っているのに、まだ茹で足りないのか?というそばです。会長の、前述の種明かしがあって、初めて何がどう違うのかが、少し理解できた次第でした。相変わらず、良く分からない「そば」です。

先週と同じ粉なのに、水分量は高い粉です?種明かし参照。

2015年11月23日月曜日

そば打ち記録(26) 札幌新川そばの会にて 2015/11/21

札幌新川そばの会にて
天候:曇り
気温:3℃

本日のそば打ちは、2つのテーマがあり、会が開くと同時に入りました。第一に、近所の方からそばを頼まれたので、15人前を人に提供できるように打つこと。そばが大好きという方から、生粉打ちなら是非にということで、提供することになりました。二つめは、音威子府のそば農家の加藤様から送っていただいた、音威子府産のキタワセを試すこと。丸抜き石臼挽きで55メッシュで篩ったものと、同様に挽いて25メッシュで篩ったものがあり、55メッシュは想像がつくので、25メッシュ篩の粗い粉を是非生粉打ちで試したいということです。

①そば粉:厚田さん新そば
1.5kg 生粉打ち
加水量:700ml
加水率:46.6%

最初に、そばの会のそば粉1.5kgを打ちました。約1時間でした。丸のし、四つだし、のしと順調に行きました。やはり、人から頼まれてのそば打ちは、真剣度が増し、集中した作業となります。少しだけのしすぎたかな?という感覚がありますが、薄くのしあがり、切りも細く切れました。
このそばを茹でてみると、投入後再沸騰してから上げたのでは、水きりの悪いそばになりました。そこで、投入後、3秒から4秒であげると美味しいそばになりました。ここまでの細いそばに仕上がったのは初めてです。でも、細いそばは、細いそばとしての美味しさがあります。
しかし、差し上げる先の方が、細いそばを要求していたのかは不明でしたので、少し心配ではあります。





②そば粉:音威子府産キワワセ新そば
       丸抜き石臼挽きを25メッシュ篩
1.0kg 生粉打ち
加水量:440ml
加水率:44.0%

2つ目は、音威子府の加藤様がつくられた、そばの丸抜きの25メッシュ篩のそば粉です。このように粗いそば粉を打つのは、初のことです。札幌新川そばの会で提供されるそば粉は、生粉打ちで最も美味しく仕上がり、かつ、簡単に打てるそば粉です。これは、佐伯会長の長年のそばの研究と、札幌製粉のご努力で提供されるそば粉です。そのため、いろいろと余計なことを考えなくても、ちゃんと打てば、生粉打ちでもそれなりのそばが打てます。これから試す、25メッシュ篩というのは昔の20号篩のことだと思いますので、粗い紛体を含んだそば粉ということになります。

最近はやりのニューウェーブといわれるそば店では、丸抜きの自家製粉、加えて手引き石臼挽き、挽いた粉を篩分けしそれぞれを配合するというお店が出てきています。すべては、美味しいそばを求めてのことだと思います。一つ不思議なのは、そこまで製粉を追及しているのに、生粉打ちでない処があります。つなぎを少しだけ入れる、または、二八まで加えるというところです。つなぎが入ると、グルテンを感じますし、そばとして本当においしいのかな?と少し不思議です。のど越しはスルッとしますので良くなるという意見は分かりますが、生粉打ちのそばは、スルットの後にほんの少しの喉へのザラツキ感を与えます、これがそばののど越しだと思うのは少数意見なのかな?茹で時間も全く異なります。小麦粉を茹でるには時間かかるので、そばは先に茹であがり、小麦の茹であがるのを待つということになります。
Gluten-Freeの時代ですので、そばはそばとして食し、グルテンはグルテンとして食せばよいのにと思うのは横暴なのでしょうか?(間違ったG-Fの考え方も蔓延してはいますので、G-Fが正しいとも言えません?また、G-Fは元々Glutenアレルギーを指し、そばにも蕎麦アレルギーがありますので、同じ心配があります。)横にそれてしまいました。
私自身も、丸抜きでほぼ全粒粉でのそばを試したかったので、今回の25メッシュ篩のそばには期待が大でした。このようなそばを生粉打ちで打てる自信はありません。あまたの書籍には、生粉打ちの難しさ(1988 片倉康雄 Amazonリンク)、加水が全て(1999 大西利光,須田冶著Amazonリンク )、紛体の分布で大きな分布が増えると水を吸うので加水が増える(2006永山寛康Amazonリンク )等々、さまざまな意見があります。これらを踏まえて、とりあえずいつものように、感じる加水具合でやってみるしかないと、チャレンジしました。
加水して、水が紛体に行き渡るか否かのところで感じるそばの香りは、大変強い物でした。その後、2回目の加水を行うと自然とまとまりました。ここまでの過程で、特別のことは起こっていません。加水率は44%でしたので、今日の1回目に打ったそば粉よりは、少ない加水で済みました。そば粉が含有する水分が多いのだと思います。そば粉を握ってみたときの感覚(写真参照)では、水分をしっかり含んでるなというそば粉でした。製造者の加藤様のお話では、水分量の調整もやっていますというお話しでした。
その後、丸のし、四つだし、本のしと進み、最初のそばよりは少しだけ厚みを残して(0.1㎜程度)仕上げました。最終的に、普段と何も変わらずに終わってしまったので、少し拍子抜けでした。特に難しいそば打ちではないという感想です。しかし、ゆで上げて食べる段にて、ボロボロに切れるということが無いとも解らないので、昨夜茹でて食すまでは心配でした。茹では、沸騰している湯に投入し、再沸騰を待って上げたそばは、水切りが悪く、緩いそばになりました。そこで、茹であがりの最短時間を見極め、投入して4秒(再沸騰前)で茹であがりました。大変美味しいそばになりました。雑味やぼそぼそ感は全くありません。麺はシマっています。そばの味と香りを感じます。おいしいと思います。来週は55メッシュ篩の粉を試してみます。

音威子府加藤様製造のキタワセ丸抜き

水分はしっかり含んでいます
1988 片倉 康雄 片倉康雄 手打そばの技術 一茶庵・友蕎子  旭屋出版
1999 大西利光,須田治 そば打ちの美学  川辺書林
2006 永山 寛康 そば・そば料理の新しい世界  旭屋出版



2015年11月14日土曜日

そば打ち記録(25) 札幌新川そばの会にて 2015/11/14

2015/11/14
札幌新川そばの会
天候:曇り
気温:8℃


①そば粉:厚田さん新そば
1.0kg生粉打ち
加水量:460ml
加水率:46.0%


3週間ぶりの、札幌新川そば打ちの会でのそば打ちでした。
札幌新川そばの会には、本日、3組のそば打ち体験の方が来られていて盛況でした。先輩諸氏がそば打ちを丁寧に教授しておりました。また、そば打ち体験後には、名人のそば打ちデモンストレーションが行われ、その後に、新そばの試食と続きました。秋口は、新そばが出るので、そばにスポットが当たる時期です。しかし、そば打ち体験希望者は、以前よりは少なくなって来たのではないかと思います。
「一度そば粉だけで、本当のそばを打ってみたい!!」、「美味しいそばとはどんなそばなんだろう?」と思われている方は、札幌新川そばの会の体験そば打ちに来られると、「これがそばだっ!!」という経験ができると思います。

今日のそばは、切り終えた段階で、少し切れました。ここ2回ほど、ゴミがほぼゼロというそばを打てたのですが、今日は、水回しが少し良くなかったようです。なかなか、継続してできないというそば打ちの難しさを再確認でした。



2015年11月1日日曜日

(記録)つゆ造り(6)

今回は2種類の返しを用いて、本枯れ節だけでひいただしとのつゆ造りを行った。


<共通のだし>
材料:
  本枯れ節 200
  始の水量 3000 ml
  上がり水量 1700 ml
  歩留り 56.7%  
  鰹比率 11.8%  
抽出時間;1時間

<つゆ①>
以下の返し1に対して上記だしを3で造る
醤油/天然醸造/株HAVE札幌市場販売 720ml
砂糖・洗双糖/サトウキビ/種子島産:株HAVE札幌市場販売 145g
味醂/九重櫻/九重味醂株 162g
蜂蜜 35g

<つゆ②>
以下の返し1に対して上記だしを3で造る
醤油/生醤油/安藤醸造 1000ml
砂糖/きび本搾り砂糖/中日本氷糖㈱ 180g
味醂/九重櫻/九重味醂株 200g
蜂蜜/そば蜂蜜 50g
純米酢/米酢/ミツカン 80g

つゆ①は、これまで何度か作成してきたつゆとほぼ同様の味で、裏切らないなかなか美味しいつゆが完成。並そばに合うつゆです。
つゆ②は、深みがあり、複雑な味です。作成途中の味見では良い味と思ったのですが、冷めた後の味は、少し失敗かなと思いました。ところが、1日置いたつゆは、大変深みがあり何を用いて造ったつゆなのかを判明できないような味わいで、これがなかなか美味しく変身していました。粗挽きのそばとか、玄蕎麦入りのそばに合いそうです。