札幌そば研究センター

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2016年3月15日火曜日

そば打ち記録(38) 第7回素人そば打ち段位認定会道南大会 in 長万部

2016年3月12日(土)13日(日)と、二日間に渡り「第7回素人そば打ち段位認定会道南大会」が長万部で行われました。

本大会では、全麺協主催のそば打ち段位試験の初段・二段認定会と、福井で行われる「全日本素人そば打ち名人大会予選会」が行われ、これと同時に十段位団体戦と蟹争奪団体戦が行われるということでした。

ピリピリムードの段位試験や予選会とは異なり、団体戦はチームワークも問われるので、和気あいあい??という雰囲気で開催されるということで、これに急遽参戦してみようとなったわけです。一番の動機は、蟹がもらえるよという言葉に誘われ、参加しますと手を挙げてしまったのです。

長万部に朝の8:00までに到着しようということで、3時に家を出て、3名の札幌新川そばの会のメンバーと一緒に長万部へ向かいました。車中は、ドッキリ発言のオンパレードで、NHK用語では、”じぇじぇじぇ” ”ピックリポン”の連発です。朝2時半起きの私でしたが、全く睡魔に襲われることなく、アクセル全開で6時過ぎには長万部に着いてしまいました。あと2時間何をしよう・・・。。。それでも、仮眠することは無く、ビックリポンが会場が開くまで続きました。というより、大会が終わって札幌に戻るまで続いたのでした。

蟹ゲットを目指して、軽い気持ちで乗った話でしたが、これが、とんだ間違いでした。会場が開き、受け付けをして当日のスケジュールや、参加者リストを拝見して、本当のビックリポンです。
初日に開催された蟹争奪団体戦のメンバーは、北海道のそば打ち団体で名が知れた方ばかりが参加しています。名人や代表や・・・です。我々はというと、3段位の先輩、2段位の2名の先輩までは良いとして、初段の私です。 話が違う違う違うです。
蟹争奪戦の結果は、想像にお任せいたします。しかし、蟹を4人で4杯はGETしました。
来年も来て、絶対に上位入賞を目指そうというお約束事が参加4名の中で取り交わされ、蟹争奪戦は終了でした。
参加チームの一つ : ダースベイダー???
我々の写真は、ありません。というより、見せられません。
2日目の十段位団体戦は、参加者4名の合計段位が10段までなら参加可というイベントです。こちのほうも、名だたる方々が参戦しており、またまたビックリポンでした。故に、結果はまあまあこんなところだろうとう位置に収まりました。

2つのイベントに参加して感じたのは、この大会は多くの方が観戦しているので、緊張感が否が応でも高まるということでした。昨年4月に石狩で受験した初段位試験の際には緊張しませんでしたが、今回は変な緊張感がありました。団体戦であるので迷惑をかけられないという環境と多くの方が観戦しているという環境が緊張を高めるようです。この緊張感は、久しぶりでした。数千人を前に舞台に上がって決められた手順通りに意見を述べる際に経験した緊張感に似ていました。あれ以来ですので十数年ぶりでした。アドリブではなく決められた手順に沿い何かを行うという環境は、緊張感を増します。基準と比較検討されることからくる緊張感なのではないかと分析しています。これを克服するには、練習が一番です。教育学では訓練(Training)ということになります。

さて、本会へ参加したもう一つの理由は、福井そば名人戦の予選会を観戦してみたかったからでした。2組に分かれ、福井で行われる本戦に向けての戦いでした。これは、大変勉強になりました。参加者の方々の水回し、のし、切と比較検討できる機会は幌加内名人戦以来です。一つの気付きは、水回しで「もみ手」をされた方が殆どいなかったことでした。もみ手が禁止されている、減点対象ということではないことを後で確認しましたが、一人もいないということは、行わない理由が何かあるのではないかなという疑問を提示してくれました。蕎麦を打つ姿と、出来上がった蕎麦を確認させていただきましたが、私には何方が優れているのかは判定できませんでした。しかし、そばを打っている際に印象に残った方が一人居られましたが、出来上がった麺は突出して優れている蕎麦ではないのを確認しました。結果は、その方が本戦選出されていました。なにが決め手なのか、良くわかりません。

当日夜には、懇親会が盛大に開催されました。このような懇親会への参加は初めての経験でした。100名ほどの方が一堂に会し、初日の反省会、翌日の激励会、そば打ちの会同士の交流が積極的に行われます。名刺を数名の方に頂戴しましたが、札幌新川そばの会では名刺は無いので、どう対処してよいのか戸惑いました。多くの方が初参加の私たちにも声をかけて下さり、ありがたいことでした。社交辞令も含めて、一度遊びに来てくださいとのお話をした方も居られました。こちらは本気です。そのうちに、本当に伺います(よ)。
懇親会場;かなや
海老は大きかった
翌朝の長万部温泉旅館の朝食会場での出来事は、今回この会に参加して得た最も大きなことであったと思います。朝食会場で食事を終えてゆっくりしていると、前日の福井予選会での審査員長が食事をとられて、周りの方とお話しされていました。盗み聞きをしていたわけではありませんが、自然とお話は聞こえてきます。ある方が、直球でその方に聞きました。「何が決め手なのですか?」と。その方は、「選考会は、段位試験とは異なり評価点数との戦いではなく参加者相互間の戦いです。」「ゆえに、他の人に比べて、どうアピールして優位を示せるかです。」「そうすると、所作を含めて、その方々が醸し出す何らかの情景が需要なんです。」という意味合いのお話をされました。なるほどと納得してしまいました。華があるということです。

このお話を伺い、これまでのもやもやが少し晴れました。
①単に美味しいそばを打つこと。
②全麺協が示す素人そば打ちとして示される手順を忠実に守りそばを打つことで、美味しいそばを打つこと。
③お蕎麦屋さんとして美味しいそばを提供すること。
これらの関係が、簡単な比喩で示せそうだと気付いたのです。

①「単に美味しいそばを打つことを目指す」のは、武道で言うとプロフェッショナルではないが「実践」に強いということ。空手では組手が強いこと。柔剣道では実践に強いこと。しかし、現在の社会環境では実際に戦う場がない(戦うと、刑法に触れる)ので、実際はその実力はなかなか測れないことになります。よって、井の中の蛙になりかねない、あるいは自己満足で終わる。
②「全麺協の段位に応じて美味しいそばを打つ」ということは、武道で言うとプロフェッショナルではないが「型」がきれいであることが前提であること。即ち、形から入るという日本武道の習い順と同じこと。空手や柔剣道では型が上手なこと。型は上手いが実践では弱い場合があること。しかし、現社会で実戦での戦いは無いのでそれは表出されない場合が多いこと。
③「お蕎麦屋さんとして美味しいそばを打つこと」は、武道を越えて、プロの大会で勝負すること。空手や柔道ではアルトメットやキックボクシングなどで強いこと。客が来るか来ないかが勝負の分かれ目で、本当に蕎麦が美味しいという評価だけでは測れない場合があること。

この中で、②の「型」の評価として、「型」の基準に照らして評価するのが段位試験(②-1)で、「型」の出来を相互評価して戦うのが名人戦とかの戦い(②-2)であること。この二つがあるのは、武道では空手だけでしょうか。空手の段位試験と、国体や空手大会で行われる「型の部」が相当します。これは絶対評価と相対評価なので基準が異なることになります。名人戦予選会の選出基準が少し理解できたように思います。空手の型の戦いに非常に近いのだと思います。評価基準はありますが、その基準点の採点には、気、所作・動作、流れ、時間(間)などが与える印象、空気が大きく左右します。これに近いのかもしれません。

うーーん。すっきりです。
しかし、ここまで区分けできて、昨日からの疑問は、
「私は何処をめざそうとしているのか」ということでした。

一日たち、目指していこうと思うのは、
②-2を目指そう。その際に、①が常に最終目標であることを忘れないようにしよう。
②-1は、②-2を目指す過程で一緒に向上するので、一つのメルクマークに使用しよう。

ということで、この会に参加したことは、今後の方向性に大きく影響したかもしれません。
このような機会にお誘いいただいた、札幌新川そばの会の先輩諸氏に感謝です。
でも、名刺くらいは必要かもしれません。ご挨拶した時に困ります。それと、参加団体はみなさん、おそろいのTシャツや、ポロシャツを着ているので、これだけでもチームワークについては加点ですね。この辺の反省も含めて、来年も参加して、上位入賞して、大きな蟹箱をゲットします。そうでした、来年は長万部ではなく、せたな町で開催されるそうです。賞品は蟹ではなく、「でっかいホタテ」と本当においしい「生岩のり」を出しますと、せたな町のK氏が仰っていたので、ここに記録しておきます。1年経つと忘れてしまうので。

最後に、このような大変な会が、道南地区のそば協会で行われていることは素晴らしいことだなと思いました。皆さん準備段階から終わるまで本当に御苦労されたのだと思います。一参加者として御礼申し上げます。蟹もありがとうございました。二次会も楽しかったです。

2015年9月2日水曜日

幌加内そば祭り紀行

幌加内そば祭りが、2015年8月29日30日で開催されました。

29日のお昼前に会場に到着できるように、札幌を9時に出発しました。砂川パーキングで一度休憩し幌加内のそば祭り会場に11時頃到着でした。休憩込みで2時間なので、思っていたよりは近いという印象でした。
高速道路から有料道路を抜けて地道に降りると、回りはソバ畑です。ここからそば祭り会場まで、ずーっとソバ畑が広がっています。収穫前のそばの花は、独特の白味が茶色くなりかけており、収穫を待っているようでした。それにしても、収穫前のソバ畑が広がっており、まだ収穫していないのではないかなと思った次第です。
幌加内のそば畑

【蕎麦会場に到着】
駐車場から会場まで、沢山の出店が迎えてくれました。そば関連のお店からお好み焼き屋さんまで、多種多様です。出店群を通り抜けると、蕎麦会場です。
最初に、約束していた北海道そば打ち名人の保住さんを尋ねました。幌加内でそばを打っているから、見においでというお誘いにのって伺ったのです。北海道そば研究会出店の店を訪ねると、保住さんが在られました。朝からそばを打ち、店の方が忙しくなったのでこちらを手伝っているとのことで、そば打ちはまた明朝から打つので、そのころ来ればよいということで、明日の午前中の再訪を約束して、最初の目的を達成です。
そば祭り会場
初日のメイン会場では、3段位認定会が開催されていました。出場者数60名ほどで、1回12名なので5回開催されるようです。まだ、そばをいただくには少し早いので、3段位認定会を見学しました。参加者の方の緊張感が伝わってくる会場で、張り詰めた空気の中で段位試験が行われています。さすがに3段位挑戦の方々なので、落ち着いています。水回しから始まりました。しかし、時間の経過とともに、結構焦りが出てくるようで、ばたばたされている方もおり、40分で1.5kgを打つのは大変だと、改めて感じました。来年はまだ2段位への挑戦なので、1.0kgのボリュームですが、時間制限下のそば打ちにも慣れておく必要があると、改めて思います。最後まで見届けていないので、どなたが合格したのかは分かりませんでした。
3段位試験  開始
さあ、新そばを食べようとまずは最初のお店にて、もりをいただきました。
エッ!!これ新そば??と心でつぶやくと、一緒に同行したそば打ちをしていないけど、そば好きのS君が、このそば、美味しくないですね。○○のそばよりひどいですね。とつぶやきました。
別の店で、もう一枚もりをいただきました。これも、一店目同様のそばでした。
さらに、三店目ももりを注文、これも余り大差が無い、新そばなのというお味です。
どうしようもないので、四店目、冷やぶっかけにしました。麺つゆの味は良くソバもこれまでよりは良いですが、新そばと言うには少し違うようです。最後に、かき揚げ天もりをいただきました。これは、そばだけでなく、天ぷらは生揚げで、粉が残る天ぷらでした。
ここで、あきらめました。お祭りにはお祭用のそばを提供していて、本当の新そばは蕎麦屋でなら食せるのだという、納得できる理由付けを勝手に行い、明日、蕎麦屋に行ってみようと、S君と合意しました。
いろんなそばが 
【宿泊施設に到着】
宿泊は、朱鞠内湖畔のレークハウス朱鞠内です。朱鞠内湖は初めてですが、静かできれいな湖です(人造湖)。表現がし難い静けさでした。夜には満月が湖面を照らし、幻想的で静けさが倍増するようです。なぜこんなに静かなんだろうと不思議に思っていると、波が起こっていないことに気付きました。阿寒湖でも、洞爺湖でも波がありますよね。湖では、海ほどではないけど波の音がします。朱鞠内湖は波が無い。音が無いので、静かだ。
ここは、心が洗われるようです。静けさを求めたい方には、お薦めの場所です。
朱鞠内湖は波が無い
もう一つの気付き、今日、札幌で高速に乗ってから、一度もコンビニを見かけませんでした。こんな日があること自体が不思議と感じるところが、もっと不思議ですが、本当に一軒もありませんでした。そんなことに気付くのも、この静けさのせいなのかもしれません。(この件は、翌日に札幌に戻る際に検証しました。やはりありませんでした。COOPが幌加内にあるだけで、お店が他にないということも確認しました。)(どうでもよいことかもしれませんが、コンビニがマーケティング出来ない地であることを再認識した次第です。一層の過疎化が心配です。でも、幌加内そば祭りの実行委員は若い人たち(後述)なので、期待が持てるかもです。)
朱鞠内湖の月
朱鞠内湖の朝
レークハウス朱鞠内では、美味しい夕食と朝食をいただきました。夕食のメインは、ダッチオーブン料理で、これが美味しいです。最後に出されたそばは、本日最も美味しかったそばでした。
翌朝、レークハウス朱鞠内の理事長の中野さんとお話をする機会がありました。そばの話をし、幌加内地区の製粉所の方で、素人の我儘に付き合って下さりそうな方が居ないかと言う質問を投げかけました。本当に幌加内さんのそばが、昨日食べたそばが限界なのか?美味しいと言われていたそばはどこにあるのか、美味しいそば粉を入手できないか等々、相談できそうな方を紹介してほしいという、身勝手なお願いをしてみたのです。それなら、町の観光課に聞いてみようということで、そば祭り会場で待ち合わせをし、観光課の方と相談する算段をしていただくことになり、今日の午後に、そば祭り会場でと言うことになりました。午前中は、朱鞠内湖のワカサギの漁に出るとのことでした。その理由が、朝青龍関が昨日から泊まっており、今から一緒に漁に出て、「いとう(幻の魚by釣りきち三平)」を見たいということです。そんな話をしていたら、隣に朝青龍関が立っていました。
ダッチオーブン料理ほか
【そば祭り2日目】
そば祭り会場二日目、最初に保住さんを訪ね、バックヤードでのそば打ちを見学させていただきました。そば打ちに無駄が無いのだろうなと感じたのと、動きに切れがあり、かつ、きれいです。札幌新川そばの会の能登さんが、彼女のそば打ちには華があるということを言われていましたが、その意味を何となく感じました。保住さんは、今から、私と同じ初段の方を指導するので、一緒に見てていいよと言ってくださり、間接的に指導してくださいました。この日のそばは、二八で、水は結構入っているのでその様な状況のそばを打つ方法として聞いてねと言うことで、状況で変わるということを踏まえてのことでした。丸出し時の、麺棒の使い方で、円周に沿っての麺棒の使い方は初めてのことでした。これまで学んできたことと同じことを言われていましたが、表現が異なるので、そこが面白いと思います。来週、「そらちそば祭り(岩見沢市)」で、またそばを打つので、自分の道具を持ってきたら、一緒に打つ機会がもてるかもと言うことで、来週のそらちそば祭りでの再会を約束して別れました。

メイン会場では、北海道名人戦が開催されていました。昨日の三段位認定試験とは異なる空気の中で、第一組目が開始です。皆さん、本当に落ち着いてます。粛々と進んでいき、麺が出来上がったという感じで、焦りとかは感じられません。出来上がったそばを拝見しましたが、きれいにそろったそばが並んでいました。使用したそば粉には粗挽き粉も混ざっているそうで、外一とのことでした。こちらも最終結果は分かりません。

さて、幌加内町の蕎麦屋を二つだけチョイスし、そこに行くことにしました。両店共に、パンフレットには十割そばと書いてあります。
一店目です。もりをお願いし待っていると、「できました」と声がかかり、セルフサービスで取りに行きます。一枚八〇〇円のもりそばです。一口いただき、これも新そばなの?と言う感想で、幌加内産のそばに対する疑念が湧いてきました。同行したS君も、同様の意見。
最後にもう一店に到着、こちらは、もり二枚と頼むと、「もう、何もないよ」と、「そばだけあればよいんだけど」と言い、「本当に何もないけど、まともじゃないそばならある」と言うことです。「そばなら、それでいいので、二枚お願い」といい、待合室で待っていました。
出されたそばを頂戴していると、店主が我々の前に現われ、無愛想な店主だなと思っていたら、そんなことはなく、いろいろと話し出されました。
そこで、意を決して尋ねてみました。「申し訳ないけど、これは新そばですか?」と尋ねてみました。すると店主は、
「そのそばは、ソバじゃないんだよね」
「そばは、もう売り切れて、それは余ったそば粉を混ぜて、自分が食べようと打ったもんだ」
「ひねのキタワセにあまっていたホロミノリを混ぜて打った。」
「そばはないよと言ったのに、何でもいいというので、自分の食べるのを茹でたんだ」
「おいしくないべ」「二時前に、新そばは終わった」
エェ!そういう意味だったのということで、頼んだ私たちも悪いのだと思いました。
「そうですよね、これは新そばと言えるものではないですよね」と納得しました。
昨日から、今日の一店目までの話をし、新そばを食しに来たのに、美味しい新そばにはありつけなかったことをお話ししました。
すると、「配給制なんだ、お祭り期間中は」「うちも、無くなったら終わりなんで」
「おいしいそばが食べたかったら、本格的に収穫が始まる九月中旬以降だ」というのです。
でも、このはなしを聞いて、ソバ畑がまだ白い花をつけていることを理解しました。そばの白い花が残っているこの時期には、まだ、大量の新そばは畑の中だということです。
一人550円ずつを支払うと、そのお金を大事に手にのせ、頂戴しては申し訳ないというように、そのお金をしまおうとせずに、手に握りしめたまま見送りに出てくださりました。時期が来れば、美味しいそばがあるのでと、車が出るまで見送ってくださりました。そういえば大将は、そろそろ店を閉めようかとも言っていました、大将の美味しい新そばを食べられなかったのが、少し残念でした。また、時期をずらして来てみたいと思いますが、なかなか来れないのが現実なので。
蕎麦屋の幌加内新そば?
このまま、幌加内さんのそばを評価することはできないので、美味しい幌加内さんのそば粉を入手できるように紹介してくださると言われていた、レークハウス朱鞠内理事長の中野さんに合うために、再度そば祭り会場に向かいました。中野さんを見つけ、製粉所の方を紹介してもらおうとしましたが、祭りで忙しく電話にも出ないということでした。そこで、町の観光協会の実務委員お方を紹介いただき、その方を通じて、製粉屋さんで色々と相談に乗ってくれそうな方を紹介してもらえるということで、後日コンタクトを取ることになりました。

【お土産の話】
沢山の出店が出ているということは、消費意欲に火がつくということです。頼まれていた新そば粉とさび止め材は早々にゲットしました。
そば道具のなかで、まだ揃っていないのが麺切り台(まな板)です。いいのがあれば買おうかな程度でしたが、あるお店に一枚板のまな板が立てかけられていました。片倉友蕎子曰く、「まな板に良いのは、自ら開発した、檜の柾目の木口を接いだまな板が良い」その理由として、目の詰んだ柾目の大きな一枚板でつくることは不可能に近いからということでした。でも、目の前に「ぼっこ柳」の柾目の一枚板の切台が現われました。檜も良いですが、ぼっこ柳のまな板は、最高級品という話もあります。値段は張りますが、交渉により18%引きまでは行けそうです。そもそも、このまな板ですが、全麺協の会長のオーダーで作成した際に、折角なので二品作成したのだそうです。その際に作成した一方の製品だそうです。品としては間違いない品で、かつ、思ったよりは価格も下げていただけそうです。迷っていると、同行したS君が、「一生ものはいいものを」とつぶやいたので、そうであった、「一生ものはいいものを」だ。「道具は、良い物を使うべき」であったことを思いだし、購入することになりました。




2015年4月26日日曜日

そば打ち記録(6) そば打ち認定初段試験

2015/04/25/土 北海道石狩市の、そば打ち段位試験で、初段に合格しました。

一般社団法人全麺協認定 素人そば打ち段位認定技能審査 初・二段位 いしかり認定会」(長いですね)が、2015年4月25日に石狩市のコミュニティーセンターで開催され認定会に参加しました。

2週間前に怪我した、右手の薬指と小指の包帯が前日(4/24/金)の午前中に取れ、傷口をテーピング、または、指サックで保護すれば、そばを打てる状態になり、試験に出場できることになりました。試験当日(本日)の試験会場での事前説明会にて、審査委員の方に、傷を見せて、傷口を指サックや綿の手袋で保護しての出場は可能であることを確認し、本当に出場できるということになりました。

話しは一日戻り、試験前日(金)の午後には、札幌新川そばの会の事務局長が、わざわざ新川そばの会の会場を、急遽開けるので練習しようというお誘いを受け、個別で手ほどきをいただき、様々な注意点をご教授いただきました。大変細かな注意が必要ですが、基本姿勢は、衛生+安全+スピード(麺にストレスをかけない)+姿勢(そばに対する、そばを打つことに対する、打っている様)ということであると思いました。本当に、ありがとうございました。

企業での人材育成の経験では、分かる、できるは全く次元の違う状況で、分かるはできるの必要条件で十分条件ではありません。「分かっているけどやめられない」とよく言います。その通りで、人は分かっていても出来るようになるには、大きな壁があるのです。禁煙できない、ダイエット失敗、ケタボから糖尿病になってしまったなどはその典型ですね。これらを解消するには、意識変容学習(Transformative Learning)というアプローチが必要です。今回の場合は、「分かったこと=本人が既に自覚」という構図なので、運動技能の向上に近く、練習すればできるようになるかなと考えられます。

そこで、残り数時間を実際やってみて、出来るようにしようということで、練習するという選択を行いました。明日の試験に、どれだけ間に合うか分かりませんが、とりあえずやってみようということで、事務局長と別れ自宅に戻って2回の追加練習を行いました。
1回目の結果は、50分かかってしまい、10分不足でした。

そこで、各作業を少し細切れにし、次のような時間設定を作成しました。
1.篩            1分
2.加水(1回目)      2分
3.加水(2回目)      2分
4.加水(調整)      1分
5.くくり            1分
6.手洗い         1分
7.練             2分
8.手洗い          1分
9.丸出し(地のし)   1分
10.丸出し(丸のし9  2分
11.四つだし       2分
12.肉分け&巾出し    1分
13.本のし         4分
14.たたみ         1分
15.切り           8分
小計            29分
16.片づけ         5分
合計            34分(6分の余裕)

そして、2回目の練習開始。
肉分けまでで、予定時間より2分経過で進んできて、まずまずな状況。
本押しに入った時に、指サックを引っかけ誤って麺体を切ってしまい、万事休す。本番でも何があるか分からないので、一応最後までやってみた。切り終えるまでの時間は、予定時間から10分多くかかり、既に39分経過。これでは間に合わない。しかし、3回目の練習時間はない。

そこで、今日の3回の練習で得た知見を整理し、時間内で終えるための方法を検討し、明日の本番にのための注意点を列挙した。
A)地のしは、均一に(圧、回数、方向)して、丸を維持する。
B)丸のしも、同様に細心の注意にて、均一を維持。最終的に、丸くかつ同一の厚さを作る
C)丸出しがしっかりできれば、その後の四つだし、肉分け、本のしが比較的楽に進むので余分な時間を回避しやすい。→ のしの律速段階は、「丸のし」だッダッlダッ。。。
D)本のしでは、麺体を傷つけないような細心の注意をする。特に、右手の指キャップが麺棒に引っ掻かるので、ゆっくり無理せずに対応する。
E)加水は、普段やるように素早く、かつ、大きく。(姿勢を正して)
F)各工程は、上記制限時間内で対応するが、ザックリと10分間隔で、加水+練、のし、切りとして30分でほぼ終われるようにする。
G)各工程での細かな注意点は、出来る範囲で対応する。

ということで、前置きが長かったけど、やっと当日です。

朝8時30分会場集合ですが、7時30分には着いてしまい、コンビニコーヒーを飲みながら、開場を車の中で待つ。
札幌新川そばの会の先輩諸氏の受験者(2段受検者)は、8時30分のすこし前に到着し合流。
私の出番は、開会式直後の第1番目でしたので、開会式前に出場の準備をするようにとの新川そばの会の方々の助言の下に準備開始。札幌新川そばの会の方々が、当日あった方が良い物をいろいろと準備下さいました。篩置き等をお借りし、いざ出陣。会場での準備も、皆さんが手伝ってくださり準備完了。
札幌新川そばの会の皆様に、改めて、感謝感謝です。指のケアのための手袋や、前出の篩置き、使用積みタオルの入れもの、その他諸々を準備いただき、ありがとうございました。本当に皆様方がご自身のことのように心配してくださり、ありがたいことです。

ということで、ホイッスル、ピーーーではなく、ブーーー。
始まってしまうといつも通りにやるしかないので、前日に立てた時間管理に基づいて順調に進めて行く。丸出しは少し歪み有で、四つだしでこれを補正することに。四つだしが結構うまくいき、のし時間も短縮。切りに入り、2束を切ったところで、時間が十分あることを確認。これが良くなかった。ここまでのリズムが崩れて、後半の切が雑になってしまった。新川そばの会での練習の際にも無いような、均一性の無い切り巾に???やはり集中が切れると良くない。
切り終えて片づけに入る段階で33分の経過なので、残り7分。十分間に合ったという、またまた、気の緩みが。全て片付け、前と横は完璧に片付いた。3回見回して大丈夫なので、カウントダウンまで待って、終了を宣言。
アッ、後ろのタオルが片づけられていない!!!
もうしょうがないですね。  案の定、新川の副事務局長に指摘されました。そうですよね、しっかり片づけないと。
このような経緯でしたが何とか終了することができました。

そして閉会式で、合格を言い渡されました。
長ーーーい、一日が終了です。

石狩の会長が総評で述べていた内容で書き留めておきたいことは次の内容。

・最初の段階で、粉をふるうのが先か、水の計量が先かというところに触れ、粉の状況を見て水を選択するという視点から、篩を先にすべきだという指摘をされていた。
本件、粉の状態を確認して水の量考えるという理由はもっともであると賛成。しかし、だからと言って、先にどちらを用意するかに直接結び付けることには反対。
最初の水量の測定は、それは最終的に入れる量を測っているわけではない。今日の700gであれば、300から400の間であろうというザックリの中で調整して最終的に水を入れているので、どっちを先に用意しても良いと思った。
計量した水を全て入れる、あるいは、決まった量目指して入れるということであれば、それは会長の言うとおりであるが、そんなことないですよね。
その日その場で水の量は変わるのでそれを感じながら水の量を選択していくところが面白いので・・・。。。

来年は2段に向けて頑張りま---s。

最後に、駐車場で北海道名人の保住さんと帰り際にお会いし、一度美唄に、遊びにおいでとお誘いを受けました。良い機会なので、一度伺いますと約束した。

人を評価するためには、評価基準を明らかにすることが最も重要点です。何故なら、教授システム学では、教育で最も重要なのは、ゴールを示すことと言われます。学習者が成人であれは、なおさらです。
しかしながら、全麺協の評価基準が明らかにされていません(簡単なものは示されていますが、全く不十分です)。受講者には、評価基準を知ることが学習を進めるために、最も重要なことです。
この視点からは、そばの昇段試験は、遅れてます。というより、教育に関する、専門知識がないのでしょうね。

一度美唄に行って、評価基準を聞いてこよう!!

石狩会場

















試験で切り終えた麺(ひどかったです)
いただいた認定書







試験 打ち台