札幌そば研究センター

2016年11月12日土曜日

そば打ち記録(56) 粗挽き粉 湯ごね

2016年11月12日(土)

天候:晴れ
気温:7℃

今日は、湯ごねに挑戦です。

<1回目>
来迎寺在来種500g
お湯:250ml + 水30m

先週山形で分けていただいた、在来種の超粗挽き粉を湯ごねでそば打ちしてみます。
1回目は、山形県大石田のそば店そば切り源四郎さんから頂戴した、来迎寺在来種の超超粗挽き粉を湯ごねで打ちました。お湯の比率は、50%で良いということでしたので、その量を使用しました。
50%の湯を加えて1分間放置。これはそば切り源四郎の森さんの指示の通り。
・水回しに入るが、大きな水の粒が無くなると、サラサラな粉の状態になる。
・このまま水回しを継続、結構時間が経って、やっと少しだけ水が入った粉のように、ほんの少しのしっとり感を感じる。
・どんどん手を回して、水回し継続。次第にパン粉状態に突入。この段階から、圧をかけて水を出させる手に変更して、我慢して、増々手を回す。
・少しだけ、纏る気配が感じられたが、気配だけで多少の水が必要な感じなので、約20ml水を加えて、手を回す。圧はより強く、長くかけて水を出すように。
・纏ってきました、小さな粒ができてきました。
・手酌で1回水を加える(約10ml)
・やっとまとまりました。

粘りの水回しです。50%でいけるという話を聞いていなければ、ここまで粘れなかったかも知れません。



細麺になりました。
味と喉越しは抜群です。
麺は切れませんので、繋がってます。
もう少し、太い麺(1.5mm位)の方が合うかもしれません。



<2回目>
次年子在来種500g
お湯:250ml + 水20ml

同じ山形の大石田のそば座敷平吉さんで分けていただいた、次年子在来種のこれも、超超粗挽き粉を湯ごねで挑戦です。お店では湯ごねではなく、つなぎを2割入れて蕎麦にしています。つなぎの力を使わないと繋がらないというお話でした。できれば、湯ごねで繋げられればという思いで挑戦です。

こちらは、お店でもつなぎを使っているようなので、湯ごねでの経験値が無い粉です。しかし、1回目の来迎寺の粉に近いので、同様の方法でチャレンジしてみようと、そば打ち開始です。

水回しは、1回目と同様の経緯でした。




超細麺になりました。
500gでしたので、のし過ぎです。
味は良いです。
麺は切れませんので、繋がってます。
こちらも、1.5mm程度の麺の方が良いかもしれません。



<この2回のチャレンジと昨年の失敗から分かったこと。>

①粗挽き粉の水回しは、水が入るのに時間がかかる。
②水が入っているのに、粉は水を含んでいるというサインをすぐに出さない。
③②の状態で、焦って水を加えると、どんどん水を吸う。
④③の状態で、水を入れ過ぎると突然トロトロになる。
⑤③の状態で、水を入れないと、粉から水が出てこないで水をどんどん吸収する。
⑥⑤の状態で、水を加えないでこねても、割れる
⑦②の状態で、我慢して水まわしを行うと、水が入っていき一度含んだ水を吐き出させることができる。
⑧⑦の状態を継続すると、纏ってくる。
③から⑥の状態にすると、蕎麦にならない。

このように、回しながら、気長に待つことが重要なのだと思われます。
この経験を基に、来週は、どちらかの粉で水でやってみたいと思います。

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