札幌そば研究センター

2015年5月24日日曜日

そば打ち記録(8)

2015/05/23/Sat.

札幌新川そばの会
天候:晴れ
気温:21℃

ソバ:石狩郡厚田産きたわせ
今日も1.5kgでのそば打ち挑戦。

本日は、初めて名人から教えていただきました。(感謝、感謝です。)

教えていただいたことを振り返り、まとめてみると次のような事柄でした。

【水回し】
  • 2回目の加水以降のまとめの作業では、指先はもちろん鉢に付けるが、手のひらも使って水を引き出す。
  • 加水量は、感覚で加える。
【こね】
  • 体重をかけてのす。よって、前膝がグツト沈み込むまで前に押し込む。
  • こねようとするそばの塊は、大きく取らずに、少しずつを対象にこねる。
  • 菊煉りは、だんだん立って来るようにする。よって、だんだん力は要らなくなる。
【でっちり、へそ出し】
  • でっちりでは、右手は下を押さえ回す。左手は添えるだけ。
  • 三角垂を潰すときは、下が頂点。→底辺は既に平らなので、広げる必要ないから。
【鏡仕上げ】
  • 最初は、全体を潰す。
  • ある程度潰れたら、端を潰していく。
  • 親指付け根より手前の平で、前の下の方向に軽く潰す。細かく回数をかけて少しずつ潰す。
  • 左手で、少しずつ手前に回しながら、右手で3箇所ずつ潰し、また手前に回す。
  • 1周したら、真ん中を平らにする。常に、丸く、平らにを目指す。
【丸出し】
  • (第1段階)手は、麺の外で作業する。→その方が、コテの原理を使って圧をかけられるので効率的。
  • 圧をかけるのは、真ん中の1/3だけ。
  • 圧のかけ方は、弱→中→弱を3回ずつかける。
  • (第2段階:一定以上に円の周りが出てきたら)麺の真ん中の厚い所に圧をかけて、全体を丸く大きくする。
  • 手は、麺体の中に置き、大きく動かし、大きく手を外回しでのす。
  • この際も、真ん中の1/3に圧をかける。圧は、弱→中→弱です。
  • 麺の回しは、左手の平で(指先は使わない。指あとがつく)上から下(上の遠くから手前)に動かす。他の手の動きで麺を回そうとすると(例:横に動かそうとすると)、効率悪いし動かしずらい。
【四つ出し】
  • 打ち粉は、伸ばしたい角に撒く。
  • 角をしっかり巻き込みながら、少しずつ巻き、戻しながら巻き込んで行く。
  • 半分から先は、圧をかけられないので、回すだけ。その際は、指先は麺の先にして麺を回す。
  • 広げた時に、伸び具合を確認して、巻き込みながら圧をかける所が真ん中なのか、左右にずれた所かを確認する。
  • 麺棒に巻く際には、緩まないように、しっかり巻き込む。
【肉分け、巾だし】
  • 幅出しをしながら全体をの形を整える。
  • .左右の辺を真っ直ぐに整える。
  • 手前の形を整える
  • .手前を巻き、反対にして形を整える。
  • 手前から、のして行く。
  • 少しずつ、巻き込み順番にのす。
  • 1回でのそうとせずに、何回かで平らになるようにのす。
  • 麺を巻き棒に巻くときは、真ん中を緩まないように指先でおさえて、真ん中から左右に指先でおさえて巻く。緩んではダメ。
  • 麺棒の使い方には、内回しと、外回しがある。両方を効果的に使う。
  • 麺棒は回して使う。肩の下に麺棒があり、そこで回すと自然と圧をかけ、のすことができる。→手前でしか作業ができないのはそのためである。その先でのそうとすると、前に押し込んでのそうとするから、切れる麺になる。→決して上から前に伸ばすように押すのではない。
  • 全体を見て、形を整えながら全体を同じ厚さにのしていく。
  • 角や辺の形を整えたり、のしたいときには、右手主導で左手を添えて、右手で麺棒を回すことで、少しずつのしていく。その際のも、その場だけでなく回りを見ながら一緒に整えていく。
  • 真っ直ぐのしていくときには、川の字のように、左→真ん中→右というようにのしていく。
  • まっすぐ上にのしていくと、一番先の左右が内側に歪んでくるので、時々、外に逃がしてあげる。
  • 麺棒を回す目的は2つである。1つは、のすこと。もう一つは、捏ねること。全く力を加えず麺棒を早く回すと、捏ねたことと同じようになり、麺表面にテカリが出てくる。
【たたみ】
  • 打ち粉を打ったら、手で一筆書きで、平らになるようにする。
  • 麺は、手前で下ろし、両手でずらしながら左辺を合わせる。
  • 4枚折、8枚折の際には、両手親指を麺の下にし、手前で麺を返して(たたんで)からゆっくり角を合わせる。
【切り】
  • まな板は、良い物を使わないと、真っ直ぐ切れない。
  • 包丁は、大きく使う。→前を持たずに、手前を持つ。→包丁の重みをフルに使うことができる。
  • 前で切る。
  • 左手の親指と人差し指は、駒板の際に着けて包丁が押して来るのを感じながら、押さえる強さを調整することで、送る切り幅を調整する。離して置くと、怪我防止にはなるが、切りの基本を覚えられない。
  • 目線は、包丁のみねを眺めながら、駒板とまな板との位置関係を確認する。目線がその辺にあると姿勢が良くなる。
  • 手の力で切るのではなく、肘の動きで切る。

一つずつ出来るように頑張ります。

2015年5月16日土曜日

そば打ち記録(7)

2015/05/16
札幌新川そばの会
曇り
北海道厚田産 きたわせ
そば粉量:1600g
加水量:700ml
加水率:43.75%

初めて、1.5kgでのそば打ち。100gほど余計にあったので、1.6kgになった。
小さな鉢で水回しを始めたが、大先輩よりそれでは時間かかるよと指摘され大きな鉢に変更。
確かに効率が格段に良くなる。
思ったより少ない加水で纏ってきたので、そのまま進めたが、少し麺体が硬かった。
捏ねでは、これまでの1.6倍という量に閉口した。なかなか捏ねるのが大変でした。ここでいただいた教えは、「最初に2つに分けて捏ねると早いよ」ということだった。次回は、2つに分けて括り、二つ別々に捏ねることにチャレンジしてみます。

丸出しの最初の段階で麺体の厚さを平均化しようとしていると、会長から、「そこに手を置いていては、いつまでたってものせない」と指摘され、手は麺体の中に移動して丸出し開始。
四つだし、のしと、硬い麺体と格闘しながらやっとのしあがる。

2週間前に練習していた、段位試験用のニ八そばの捏ねやのしとは全く別ものだということを、再々認識した。生粉打ちでの圧をかけてののしと、二八ののしは全く違う。
先週は、段位試験後初の生粉打ちで、出来上がった麺はというと、ボロボロと切れ繋がらなかった。そば打ちを始めた頃に戻ったような、というより、一番ひどい出来だと、反省していた。
のしの段階で麺体を傷つけるようなのし方をしていたことを反省し、今日の1.6kgに挑戦した。
出来たそばは、ちゃんとつながったそばになってました。

1kgと1.6kgの大きな違いは、あまりない。手順は一緒だけど量が多い分、一つひとつの作業に時間がかかるので、より効率的に作業を行う必要がある。効率的に打つための方法を考えないと、時間がかかりそばへのストレスが増すので、作業効率を再度見直す必要性を感じた。

2015年5月9日土曜日

札幌新川そばの会 お花見 兼 全麺協段位試験合格祝い会

2015/05/09/土
札幌新川そばの会が、本日5月がスタートしました。
先月末の、石狩で開催された全麺協の段位認定試験に、札幌新川そばの会から5名が受験し、全員が合格しました。初段合格が私で、2段合格者が先輩4名でした。
そのお祝いを兼ねて、本日、札幌新川そばの会のお花見会が開催されました。
全員が、一品持ち寄りで、そばの会終了後に開催されました。

それぞれが一品持ち寄りとはいえ、会員の皆様の食への関心は高く、どれも大変おいしい料理がズラッと並びました。開始前の一部の料理を写真に撮っていたので掲載します。これ以外にも、続々と参加者がお料理を持ってこられたので、訳が分からず、写真も撮り忘れです。

12時から開始し、15時に中締め、その後三々五々ということで、16時頃にはお先に失礼しました。

開始前の料理(一部)








ガレット・デ・ロワ


















そば打ちの方は、久々に生粉打ちでした。そして、生粉打ちの難しさを再確認しました。
段位試験は二八ですので、二八の練習をしていたため、生粉うちは久々です。
夜に、今日打ったそばを茹でましたが、途中で切れたバラバラのそばになってしまっていました。札幌新川そばの会でそば打ちを始めた頃に戻ったようです。 
水回しと、のしに問題があったのではないかと思います。
最初の加水で水が回っていないこと。
のしの作業で、延すようなのしになり、所々が切れやすくなっている等々の原因が考えられるので、来週から再チャレンジです。