札幌そば研究センター

2016年4月18日月曜日

お手伝い記録(1) 第8回北海道素人そば生粉打ち名人大会 と 第2回北海道シニア素人そば生粉打ち名人大会

2016年4月16日(土)第2回北海道シニア素人そば生粉打ち名人大会
2016年4月17日(日)第8回北海道素人そば生粉打ち名人大会

  • 場所;北海道上砂川町体体育センター


両日、名人大会のお手伝いに行ってきました。
生粉打ちの大会が少ない中で、今年で8回目となる名人戦です。生粉打ちを標榜している札幌新川そばの会所属ですし、かつ、もう一つの所属先である北海道空知上砂川手打ちそば愛好会主催ですので、お手伝いを言い訳に見学に(参加でないのが寂しですが)伺いました。

初日は、シニア名人戦でした。シニアとは65歳以上と伺いました。シニア大会参加者の方は翌日の名人戦にも多くの方が参加されていました。シニア名人戦は、4組38名の参加で行われました。
名人には、馬追手打ちそばの会会長の中野様が選ばれました。

当日の夕方から上砂川のパン家の湯で懇親会が開催されました。ここにも大勢の方が参加され、お酒や蕎麦談義で一夜を過ごしました。私は、一度札幌に戻る用事があったので、お泊りではありませんでしたが、皆さん相当飲まれていました。明日の、名人戦は大丈夫なの?と他人事ながら少し心配を残して、パン家の湯を後にしました。

翌日の名人戦は、5組78名が参加されました。北海道内の主だったそば打ちの会から、腕優れが集まりました。その面々は、北海道の素人そば打ちを引っ張って来られた方々や、そのお弟子さんと孫弟子さん達です。皆さんお互いに顔見知りで、というより大の仲良しで、実際に麺を打っている時以外、和気あいあいでした。

シニア名人戦、名人戦共に、1kgを40分で打つというルールです。相当に難しい粉を用意したとの開催者側の意に反して、参加者の方々は皆さんしっかり水まわしを行い、そばに仕立てられていました。流石です。

名人には、全十勝手打ち蕎麦推進協議会の池 功司様が選ばれました。準名人になられた方2名の方も全十勝手打ち蕎麦推進協議会の方々でした。全十勝が名人、準名人を独占しました。

唐橋審査員長からは、次の内容のコメントがありました。
・皆さんのそば打ちは、大変丁寧でした。反対に、時間がかかっています。
・水回しの際の加水では、堅い方が多かった。くくる際に半分練って、固さを確認したら良いとのアドバイスがありました。
・生粉打ちでも、しっかり練ると、そばが割れなくなるというアドバイスがありました。
・角だしを行う際には  角を出したいところにしっかり手を置いてください。手がぶれていますよと言うアドバイスがありました。
・のしでは、まん中が薄く、回りが厚い麺体が多かった。このままだと、蕎麦の先が太いそばに成ってしまので注意してくださいとのコメントでした。
・屑が多い方が多いので、屑をできるだけ出さないような工夫が要りますというご指摘でした。
・後片付けが雑な方も多く見られた。篩までしっかり清掃してほしいとの強い意志を感じるコメントでした。
・最後に、常に皆さんの持つ五感を研ぎ澄ましてそばを打ってほしいとの総合コメントでしめられました。

私のお手伝い内容は、参加者が使われるバケツの水を取り換える作業でしたので、特段、問題もなく終了でした。その分、参加者の皆さんのそば打ちをじっくり観察させていただきました。
水回しでは、うち回し、外まわしの違いがありますが、左右交互の手回しが多かったようです。
くくりの前段階では、コロコロの玉状まで回す方は殆んどなく、途中でくくる方が多かったようです。
地のしから丸出しに、時間をかけて慎重に行われている方が目立ちました。

今回参加して感じたことは、参加されている皆さんの向上心に感心したことです。すでに高いレベルのそば打ちができる方々が参加し、より高いレベルを目指して練習して参加されていました。相当の努力の上ですので、非常に高いレベルでの戦いになっていました。機会を捉えて、積極的に参加することが、自然と自身のスキルアップにつながると感じました。まだ、私自身は参加して云々というレベルではありませんが、是非来年はチャレンジしようと思います。本大会だけでなく、その他にも色々な大会があるので、積極的に参加して、参加者の皆さんからのフィードバックをいただきながら成長する機会を作っていきたいと思います。


開会式
審査
表彰式

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